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Use case

IMI 共通語彙基盤と FIWARE による避難所データの可視化

本記事では、IPA (情報処理推進機構) が提供している IMI 情報共有基盤の共通語彙基盤と、FIWARE を連携させて、自治体が公開する避難所データの可視化する方法を紹介します。

IMI 共通語彙基盤とは

IMI の Webサイト (https://imi.go.jp/) によると、IMI 情報共有基盤は、次のようなものと解説されています。

IMI(Infrastructure for Multilayer Interoperability:情報共有基盤)は、電子行政分野におけるオープンな利用環境整備に向けたアクションプランの一環で、データに用いる文字や用語を共通化し、情報の共有や活用を円滑に行うための基盤です。

IMI は、文字情報基盤と共通語彙基盤で構成されていて、共通語彙基盤は、次のようなフレームワークとのことです。

共通で使われる語彙と語彙同士の関係を示す仕組みとで構成される、オープンデータと電子政府データ、また民間のデータの相互運用性を高めるためのフレームワーク

データ提供者、アプリケーション等の開発者、データ活用者の3者が IMI 共通語彙基盤を採用し、データ提供者がデータの語彙と共通語彙との関係を示すデータを添えれば、従来のデータ項目名を変えることなく、機械的なデータ交換が実現できるとのことです。つまり、共通語彙基盤の特長は、既存データの交換の方法を大きく変えることなく、データの相互運用性を高めることができる点のようです。

IMI と FIWARE の連携デモ

共通語彙基盤のデータ相互運用性を実証するため、自治体が公開する避難所のオープンデータを、共通語彙基盤のツールを使い、データ形式変換し、FIWARE に取り込み、可視化してみます。

データモデル記述(DMD : Data Model Description)

データ形式変換を行うために、DMD が必要になります。DMD はデータモデルで、データの構造や項目、各項目の値の範囲や書式などを説明するものです。避難所のオープンデータをデータ形式変換するために、避難所の DMD が必要ですが、以下に公開されていました。

自治体の避難所オープンデータ

次の自治体の避難所オープンデータを、データ形式変換の対象としました。

データ形式変換と可視化のフロー

データ形式変換と可視化のフローはとても簡単です。FIWARE で可視化したい避難所のオープンデータのファイルと、データモデル記述 (DMD) のファイルを、IMI ツールにデータ形式変換にドラッグ&ドロップすると、データ形式が変換されて JSON-LD 形式のファイルが作成されます。このファイルを FIWARE  WireCloud にドラッグ&ドロップするだけです。

実際の操作の様子は、次のビデオをご覧ください。