Connecting Europe Facility (CEF) とは

Connecting Europe Facility

欧州では、エネルギー、交通、テレコミュニケーションの3分野におけるインフラ・プロジェクトを支援する、Connecting Europe Facility (CEF) という取り組みが行われています。欧州とって重要なインフラにターゲットを絞った投資を促進することで、欧州の競争力向上と雇用創出を後押しすることを狙たものです。この取り組みの中で、欧州のどのインフラ・プロジェクトでも使用できる基本的な機能を提供する、CEF Building Blocks の開発が行われています。これは、国境を越えたデジタル公共サービスをより迅速に提供し、規制を遵守し、デジタル・シングル・マーケットを現実のものにするためのデジタル・ビルディング・ブロックです。このビルディング・ブロックの一部に、FIWARE NGSI と Context Broker の FIWARE テクノロジーが採用されています。

CEF Building Blocks

国境やセクターを越えたデジタル公共サービスの提供を容易にするために、どのプロジェクトでも再利用できる基本機能です。

eDelivery : 電子的に登録されたデータおよび文書の配信をサポート
eID : 他のEU加盟国の市民にオンライン・サービスの利用を拡大
eInvoicing : 公開企業が電子請求に関する欧州基準を採用するのを支援
eSignature : 電子署名の作成と検証
eTranslation : EU加盟国の言語障壁を超えた情報交換

Data Value Chain

データ収集および処理の全プロセスをカバーする標準およびオープン API 仕様を実装する、多数のツールおよびコンポーネントにマップされた CEF Building Block の統合セットを提供します。これにより、欧州の行政機関は、収集され保管されたデータの可能性を活用することができます。

CEF Context Broker

行政を含む組織が適切なタイミングでリアルタイムにデータを共有できるようにするビルディングです。CEF Context Broker は、Context Broker の主要機能を実装する FIWARE Orion Context Broker と Orion を補完し、コンテキスト・データの永続化を提供する FIWARE Cygnus の２つの FIWARE GE で構成されています。