Raspberry Pi で Docker を使用すると、Orion Context Broker を非常に簡単に実行できます。
Raspberry Pi は、低価格のクレジット・カード・サイズのコンピュータです。 ARM ベースのデバイスで、ARM アーキテクチャ用にコンパイルされたバイナリが必要です。
本記事では、ARM architecture 用の 64 ビット Linux と Docker を Raspberry Pi に インストールし、Orion の Docker イメージをビルドして実行する方法を紹介します。Dockerを使用しないで、Raspberry Pi にインストールされたオペレーティング・システムで Orion をビルドして、OS上で直接実行する場合は、こちらの記事を参照してください。
前提条件
ハードウェア
ターゲット・ハードウェアは、64 ビット ARM アーキテクチャ (aarch64) をサポートする Raspberry Pi 3 または 4 です。
Raspberry Pi OS
Raspberry Pi OS (aarch64) を使用することをお勧めします。こちらから OS イメージを取得し、インストール手順を確認することができます。
Docker
Raspberry Pi OS に Docker と Docker compose plugin をインストールします。Docker のインストールの詳細はこちらです。
Orion の起動方法
Orion の起動は、次のコマンドを実行するだけです。
curl -sL https://letsfiware.jp/orion | bash
このコマンドを実行すると、関連するファイルやディレクトリが作成されるため、次のようにディレクトリを作成して、その中で実行することを推奨します。
mkdir orion
cd orion
curl -sL https://letsfiware.jp/orion | bash
Orion の起動確認
ngsi コマンドを実行して、Orion からレスポンスがあることを確認します。
ngsi version --host orion.local
実行例
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$ ngsi version --host orion.local { "orion" : { "version" : "3.10.1", "uptime" : "0 d, 0 h, 0 m, 7 s", "git_hash" : "9a80e06abe7f690901cf1586377acec02d40e303", "compile_time" : "Thu Aug 10 10:20:17 UTC 2023", "compiled_by" : "root", "compiled_in" : "buildkitsandbox", "release_date" : "Thu Aug 10 10:20:17 UTC 2023", "machine" : "aarch64", "doc" : "https://fiware-orion.rtfd.io/en/3.10.1/", "libversions": { "boost": "1_74", "libcurl": "libcurl/7.74.0 OpenSSL/1.1.1n zlib/1.2.12 brotli/1.0.9 libidn2/2.3.0 libpsl/0.21.0 (+libidn2/2.3.0) libssh2/1.9.0 nghttp2/1.43.0 librtmp/2.3", "libmosquitto": "2.0.15", "libmicrohttpd": "0.9.76", "openssl": "1.1", "rapidjson": "1.1.0", "mongoc": "1.23.1", "bson": "1.23.1" } } } |